スーパー雑感

CARのレシーブで始まったこの試合、立ち上がりをどう攻めるかが楽しみだったが、やはりランを中心に押してきた。しかし出足の早いNEにダウン更新できずにパント。攻撃の軸になる選手がいる場合、スーパーでは2種類のプランに分かれる。一つは今まで通りプレイコールをし、攻める方法ともう一つはフェイクに徹してボールを持たない方法である。
ここでCARは普段通りS.Davisを軸にランを出すという意思表示をしてきた。
パントリターンで敵陣からスタートしたNEだがCARのここ1番の踏ん張りでTDまでに至らず36ydのFGに。一瞬いやな予感がしたのだが、CARが反則を犯し、31ydのFGに変わった。しかし、不思議なもので近くなったせいでかえってはずせないというプレッシャーがキックを失敗に導く。あのVinatieriがである。
その後、CARはランが出ないパスは通らない、サックはされると緊張からかNEのディフェンスを崩せない。特にディレイやクロスといったラッシュをピックアップしきれずに、Delhommeにプレッシャーがかかりまくり。前進どころか下がる一方。
NEの方はというとBradyの落ち着いたコールである程度前進するものの、やはりTDまでには至らず、再びFGに。しかし、先ほどはずした緊張感からか、今度はチップされてしまい、再び失敗に。2Q半ばにして0-0。
しかしここからゲームが動く。スペシャルチームの出来の悪さを挽回すべく、ブラインドサイドからパスラッシュに入ったVrabelがサックし、ファンブル。再びレッドゾーンオフェンスである。
さすがにここに来てTDでNEが先制。ここで見物だったのは3rd-7ydからのBradyの12ydスクランブル。普段は淡々とプレイする印象のあるBradyが1stDownを獲得を意味するセレブレーション。オフェンスが手詰まり感あっただけに嬉しかったのだろう。
残り3分をきったところからのCARオフェンス。しかしリターンも失敗、あげくに反則となんと自陣5ydからの攻撃。ところが2MINオフェンスに切り替えたCARはソフトなディフェンスも手伝ってミドルパスを連続して決めてくる。それまで獲得ヤードが無いに等しいCARオフェンスが僅か5プレイで敵陣に。そしてDelhommeのSmithへの39ydTDパスで同点。
今度は残り1分を切ってからのNEのオフェンス。それまで激しいパスラッシュに微妙にパスのタイミングが合わなかったBradyもGivines>Branch>Givines>Givnesとパスを通しなんとTD。
しかし残り12秒からまさかと思ったCARのオフェンス。リターンでいいポジションを貰ったCARがパス1本でFGレンジに。これが決まって14-10。
CARにしてみれば後半NEのレシーブで始まるだけに少しでも点差を縮めておきたかったところ。これで後半のモチベーションも五分といったところか。